土に触れ、育てながら学ぶ――自然農の実践記録

ぱんだデザイナー:循環型農業

理想の農業を考えることから、畑で試すことへ

このページでは以前、資源を循環させ、環境への負担を抑える農業について調べていました。身近なものを生かしながら、長く続けられる農業はどんなものだろう。その関心は、今も続いています。

最近は、自然農を実践しながら、目の前の畑で起きていることを観察しています。育てているのは、ナス、オクラ、ピーマン、人参など。草の扱い、水やり、暑さや虫との付き合い方を、その都度考えています。

調べた知識を実際の畑で試すと、判断に迷うことがたくさんあります。ここには、うまくいったことだけでなく、困ったことや、まだ答えの出ていないことも残していきたいと思います。

草を刈り、畑に戻してみる

畑では、刈った草を土の上に敷く草マルチを試しています。

草を敷いた下には、小さな蟻がいることもありました。野菜だけを見ていると気づかなかった場所にも、生き物の動きがあります。

草をどれくらい残すか、どこを刈るか、敷く量はどうするか。野菜の様子を見ながら、少しずつ調整しています。

身近にある草を畑で使うことは、以前から関心のあった「資源を循環させる」という考えを、自分の手で試す機会にもなっています。ただ、その効果はまだ確かめている途中です。作業の前後で何が変わったかを、丁寧に見ていきたいと思います。

夏の暑さと、水やりの迷い

夏は、厳しい暑さへの対応に悩みました。

野菜が弱って見えると、水をあげたくなります。一方で、あげすぎていないかも気になります。暑さの影響なのか、水が足りないのか、それ以外の理由があるのか。見た目だけでは、すぐに判断できません。

人参の育ち方や、弱った野菜への対応にも迷いました。調べて、様子を見て、できることを試す。その繰り返しです。

印象に残っているのは、弱っていたナスが持ち直したことでした。何が回復につながったのか、一つの理由には決められません。それでも、変化を見続けていると、最初の状態だけで結論を出さずに待つことの大切さを感じます。

虫との付き合い方を考える

虫が多く見られる時期もありました。

何の虫なのか、野菜にどんな影響があるのか。すぐに対処したほうがよいのか、しばらく様子を見てもよいのか。まずは状況を理解したいと思いながらも、増えると心配になります。

自然農を続けるうえで、生き物との関わりは避けて通れないテーマだと感じています。虫がいることを一律に良い・悪いと決めず、種類や数、野菜の状態を見て考えていきたいと思います。

同時に、自分の畑の中だけでなく、周囲への影響も気になります。草や虫との付き合い方を考えながら、近隣の方にも配慮して続けられる形を探しています。

手を入れることと、待つこと

畑では、手を入れるべきか、待つべきかでよく迷います。

何かをした後に野菜の状態が変わっても、それが自分の作業によるものなのか、天気や時間の経過によるものなのかは、簡単には分かりません。

だからこそ、何をしたかと、その後どうなったかを分けて見たいと思っています。気温、雨、草の状態、虫の様子。すべてを細かく記録できなくても、気づいたことを残しておけば、次に考える手がかりになります。

自然農は、私にとってまだ試行錯誤の途中です。決まった方法をそのまま当てはめるだけではなく、この畑ではどうなのかを確かめながら、続けていきたいと思います。

土に触れる時間が、暮らしを支える

畑で過ごす時間には、野菜を育てること以外の意味も感じています。

日々、考えることが多い中で、土に触れると気持ちが落ち着きます。草を刈り、葉の様子を見て、前に来たときとの違いに気づく。目の前の作業に手を動かす時間が、自分には合っているのだと思います。

もちろん、暑さも虫もあり、思いどおりに育たないこともあります。それでも、また様子を見に行きたくなる。そう感じられる場所があることを、大切にしたいと思っています。

これからの暮らしにも、小さな畑を

住まいを考える中でも、畑を続けられる場所を持ちたいと思うようになりました。

日常の中で様子を見に行けて、無理なく手を入れられる畑。庭や住まいとのつながり、周囲への配慮も含めて、自分の暮らしに合う形を考えています。

以前は、持続可能な農業の仕組みを調べていました。今は、自分自身がどうすれば続けられるかも、その問いに加わっています。

どれだけ育つかとともに、どれくらいの手間なら続けられるか。楽しさや負担も確かめながら、少しずつ形にしていきたいと思います。

このページには、その実践と気づきを残していきます。土に触れ、育てながら学ぶことを、これからも続けていきます。